先日メールマガジンの投稿募集からこんな質問をいただきました。
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★30代/女性/キミさん★
紅茶をポットで入れる時、ポットの種類によって味に差が出るのでしょうか?
私は数年前にポットで紅茶を入れるようになったのですが、最初からガラス製
ポットを使ってます。理由はジャンピングの状態がよくわかるからなのですが、
友人は陶器のポットで入れるとおいしいというのです。
でも紅茶をおいしく入れるにはジャンピングが基本だということもあり、
それならガラス製の方がジャンピングを確かめやすいと思うのですが。。。
ポットの材質で味は違ってくるのでしょうか?
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偶然にも他の方からも同じような内容の質問をいただきましたので、ちょっと踏み込んでお答えしたいと思います。
まず結論から言うと「紅茶の種類、等級、湯の分量、抽出時間で、ポットの違いによる味の差はあります!」
また、リーフの等級によっては、ジャンピングをさほど気にしなくてもいいものがあり、ジャンピングは紅茶をおいしく入れるための絶対条件ではありません。
それでは詳しく解説しましょう。
まず基本的にジャンピングとは紅茶をポットで入れることで、十分に茶葉本来の味や香りを引き出すための目安です。沸騰したてで、酸素を多く含む湯を使うことで、茶葉がポットの中で対流して起こる現象です。つまり沸かし立ての新鮮な湯を使うことが重要ですから目で見て確かめる事ができなくても問題ではありません。
ただしポットの形や材質が違うと、同じ茶葉、湯、種類、抽出時間という条件で入れても味や香りに差が出ます。まずポットの形ですが、対流させやすいのが底に丸みのある形です。これは理屈からもポットではほとんどその形になってるはずです。そして蒸らしている間も冷めにくいこと、肉厚で保温性に優れ、背が高いと空気に触れる面積が小さくなります。上がすぼんでいて、ふたが小さいポットが多いのはこの理屈にかなっているわけです。
そして今回のテーマでもある材質ですが、実は入れた時の味の違いと、紅茶の種類で私も実際に使い分けています。どう使いわけているかというと。
陶器ポット
ダージリンなど入れ方で味と香りが変わる場合。
1回2杯分入れて短時間に飲みきる場合。
2人分を1度でカップに入れ、ポットに残さない場合。
入れた後、長時間かけて飲むタイプ(上質のヌワラエリアなど)を入れる場合。
秋、冬、春先は主にホットでストレートが多く陶器製を使う。
ガラス製ポット
アールグレイや特に大きな茶葉を入れる場合。
シビアな入れ方が不要な場合。
ミルクティー、アレンジティーなどストレート以外。
ジャンピングを見たい場合。
夏はガラスポットを使う(見た目の印象も含めて)。
使い分けている主な理由は、入れる紅茶と飲み方、それから保温性の問題です。例えばダージリンのセカンドフラッシュなど、甘みや香りを引き出す時、ガラス製ではどうも「とがった感じ」になり、甘みや味の奥行きを引き出せないのです。同じ分量や抽出時間で入れるとよくわかります。一番感じるのは茶葉の香味です、陶器ポットを湯で温めて茶葉を入れると、それは豊かな香味がたちますが、ガラスポットではその香味がたたないのです。
ガラスポットはどちらかと言うと、低温で抽出の早い、日本茶に向いていると思っていましたが、日本茶のプロに聞いてもやはり同じ意見でした。
それからも一つ重要なのは、大きさです。ポットの大きさは、2杯分ならそれに合った湯と空気の入る容量、4〜5杯分でも同じように考えられているので、例えばあまり小さなポットで2杯分入れてもおいしくないし、4〜5杯用で2杯入れてもおいしくないんですよ。
それからこれはよくある誤解ですが、紅茶は入れるときは沸かしたての新鮮な湯で入れるのが、おいしく入れる基本ですが、入れたての紅茶をカップに注いで直後に飲むのは熱いだけです。紅茶の味や香りは少し冷めてきてからの方が豊かで、おいしく飲むことができます。紅茶のカップが浅くて飲み口が広いのは、適温まで冷めやすく、香りがよく広がるように工夫されているからで、これも理屈にかなってますね。
紅茶を入れる道具については紅茶専門店ティーハウス247の紅茶入門でも解しています。
紅茶を入れる道具
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